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『爆速でやりなおす中学英語』レビュー|”読むだけ”で中学英語を最速マスター!

こんにちは、ぶぅちゃんです。

今回は、「英語ができない」コンプレックスを抱えている人や、英語学習に疲れ果てている人におすすめしたい参考書を紹介します。

爆速でやりなおす中学英語』は、人気オンライン塾の看板英語講師・ダイジュ先生による中学英語の参考書です。
最大の特徴は、中学英語のすべてを60分で学べるという点です。

英語を教えることに10年以上の研究を重ねてきた著者独自の「ダイジュ式英文法メソッド」を完全網羅しています。

本記事は2024年6月21日時点での情報を基に執筆しています。
最新の情報は出版社の公式サイト等をご確認ください。

目次

基本情報

書籍名爆速でやりなおす中学英語
著者ダイジュ先生
出版社SBクリエイティブ
発売日2023年2月7日
ページ数288 P
価格1,694円(税込)
音声DL / CD
アプリ
電子書籍Kindle / 楽天Kobo
公式サイトの情報を基に作成

学校では教えてくれない学習法!
ダイジュ先生に60分ください。それで無理なら、あきらめてください。

この本を手にとってくれて、ありがとうやで。この本は、普通、約1000日かけて学ぶ中学英語を最速60分で学べるようにつくられとる。
さっそく、あんたに質問や。あんたは、うさんくさい広告の文句を信じるか?

SBクリエイティブ

『爆速でやりなおす中学英語』の特徴と構成

著者の専門性や信頼性について

著者のダイジュ先生は、中高時代に英語が大の苦手で偏差値31だったそうです。

しかし高3の夏から英語を体系的に学び始め、わずか半年で偏差値を40もアップさせた経験の持ち主。
その後、大学生時代から数多くの塾や予備校で英語を教え、23歳で大学受験英語専門塾を設立するほどの英語のプロフェッショナルです。

また、中学生向けのYouTubeチャンネル『スタフリ』を運営し、わかりやすく楽しい授業で人気を博しています。
チャンネル登録者数は17万人を超え、中学生向け塾としては日本一の規模を誇ります。

これだけ人気の先生ですので、専門性や信頼性は文句なしでしょう。

参考書の特徴

本書は全編会話形式で進むので、スラスラ読み進められるのが特徴です。
英語の語順や品詞、時制、助動詞など、中学英語の重要ポイントを余すことなくカバーしています。

また、各章の冒頭はマンガでやさしく解説されているので、英文法の基礎知識に自信がない人でも理解しやすい構成になっています。

ただ説明を羅列するのではなく、英語をイメージで捉えることを重視している印象です。
例えば時制は「文字」ではなく「イメージ」で、助動詞は「気持ち」で理解するよう指南しています。

練習問題も豊富に用意されているので、インプットだけでなくアウトプットの力も同時に養成できます。
説明用のイラストも適宜使われ、視覚的にもわかりやすい工夫が施されています。

章立てや構成の説明 

本書は全6章で構成されています。

  1. 英語の語順と品詞は「カードゲーム」や!
  2. 動詞と助動詞は「日本語訳」より「イメージ」が大切!
  3. 可算・不可算は「バッキバキにできるかな」、スポットライトの「the」と適当な「a」、代名詞は「便利くん」
  4. 形 容詞と副詞は「エキストラ」、比較は「足し算」
  5. 不定詞と動名詞と分詞は「カタマリ」
  6. 関係詞と間接疑問文と接続詞も「カタマリ」

6章の後の補講では、高校英語の先取りとして仮定法と現在完了進行形にも触れています。

各章とも、たとえ話を交えたユニークな解説で飽きさせません。
著者の関西弁がフランクな語り口を演出し、親しみやすさを感じさせます。

『爆速でやりなおす中学英語』の効果的な使い方

学習のポイントやコツ  

本書を最大限活用するには、単に読み流すのではなく、イメージを膨らませながら著者の解説に沿って思考することが肝要です。
一つひとつの文法項目の理解を深め、それを文の中で使えるようにしていくことが重要だと著者は述べています。

また、巻末の練習問題を必ず解くことで知識の定着を図ってください。

他の学習方法や参考書との組み合わせ方

本書は中学英語の総復習テキストとして最適です。
ただし、とても軽快にに内容が進んでいくため、もともとの英語の習熟度が低い場合は、本書を使う前に中学英語の教科書や問題集に取り組んで、基礎固めをしておくとよいでしょう。

また、全体的に実践問題の量は不足していると感じました。
そのため、本書で得た知識を実践で使えるよう、併せて英作文や長文読解の問題集などで応用力を鍛えることをおすすめします。

学習計画の立て方や目安

本書は通読するだけでも中学英語の体系的な理解は深まりますが、反復して読み込むことで知識はさらに定着するはずです。
時間のある学生の方は、1日1~2章のペースでじっくり読み進め、練習問題で知識を確認する学習スタイルがおすすめ。

一方、忙しい社会人の方は、通勤時間などのスキマ時間を有効活用して、数ページずつでも継続的に読み進めていくのがよいでしょう。
週2~3日のペースで1章ずつ進められれば、1ヶ月程度で全編を読み終えられるはずです。

『爆速でやりなおす中学英語』の評価

網羅性

英語文法項目が漏れなく網羅されているか、重要ポイントが過不足なく押さえられているか、そして英語の基礎を固めるのに十分な内容かという点を評価基準として、本書を評価しました。

本書は英語の8品詞や5文型、時制、助動詞から接続詞に至るまで、中学英語の全領域を過不足なくカバーしています。
英語の根幹をなす文法項目が体系立てて整理されており、中学英文法の総復習テキストとして申し分ない内容だと思います。

わかりやすさ [reviwe_stars 4/5]  

解説に視覚的な工夫(マンガ、イラスト、図表など)が用いられているか、文章表現が平易で初学者にも理解しやすいか、全体的なレイアウトが見やすく学習しやすいかという点を評価基準として、本書のわかりやすさを評価しました。

マンガやイラスト、会話形式の解説文など、視覚的にも読み手の理解を助ける工夫が凝らされています。
ただ説明を羅列するのではなく、著者独自の視点でわかりやすく噛み砕いた解説は初学者にも親切設計だと感じました。

一方で、随所に登場する関西弁の表現には違和感を覚える人もいるかもしれません。
一般的な参考書に対し、かなり独特なテイストなため、好みの分かれる説明方法だと感じました。

全体的に少し冗長に感じるところもありますが、英語の本質をつかむにはむしろ著者のこだわりが功を奏していると思います。 

問題の質と量:3/5

練習問題や応用問題の量が十分か、問題の難易度やバリエーションは適切か、そして知識の定着や応用力の養成に効果的な問題かという点を評価基準として、本書の問題の質と量を評価しました。

巻末の練習問題は、知識の定着を確認する程度のボリュームです。
項目の網羅性に比して、やや物足りない印象を受けました。

問題の難易度については中学英語の範囲内に収まっており、標準レベルだと思います。
本格的な実践演習は別の問題集に頼る必要がありそうです。

総合評価

項目評価
網羅性
わかりやすさ
問題の質と量
総合評価

本書はユニークな切り口と親しみやすい語り口で、中学英語のエッセンスを凝縮した良書だと思います。
英語への苦手意識が強い人も心理的障壁を感じることなく読み進められるはず。

ただし、練習問題のボリュームがやや不足しているのが惜しまれます。
本書で得た知識を自分の力として昇華するには、別途実践的な問題集が必要だと感じました。
とはいえ、英文法の体系的理解という観点では十分な情報量があります。

『爆速でやりなおす中学英語』は、「読むだけ」で中学英語の全体像をつかめる画期的な一冊です。
英語の基礎固めに悩んでいる人、一から英語をやり直したいと思っている人にぜひ手に取ってもらいたい参考書だと思います。

英語学習でつまずいてきた人も、ダイジュ先生の明快な解説できっと「英語の神様」に出会えるはずです。
ぜひ本書を手に取り、「英語ができない」という呪縛から解き放たれましょう!
目指すは爆速60分での中学英語完全制覇です!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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