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『一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書』レビュー|記憶力に頼らない新しい英単語学習法

こんにちは、ぶぅちゃんです。

英語学習において、単語力の強化は避けて通れない重要な課題です。
しかし、多くの方が英単語の暗記に苦戦されているのではないでしょうか。

今回ご紹介する『一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書』は、そんな悩みを解決するための画期的な方法を提案しています。

本書は、英単語学習に新しいアプローチを求める方々におすすめです。
特に、暗記が苦手な方や、効率的な学習方法を探している社会人、受験勉強の基礎固めをしたい学生の皆さんに適しているでしょう。

本記事は2024年6月26日時点での情報を基に執筆しています。
最新の情報は出版社の公式サイト等をご確認ください。

目次

基本情報

書籍名一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書
著者牧野 智一
出版社SBクリエイティブ
発売日2023年8月29日
ページ数288 P
価格1,760円(税込)
音声DL / CD
アプリ
電子書籍Kindle / 楽天Kobo
公式サイトの情報を基に作成

中高六年間の英単語が3つのストーリーでつながる!新感覚の英単語の教科書!

【国内トップ通訳者兼人気英語講師による、”画期的”な英単語の教科書】

英単語の勉強に必要なのは、記憶力ではなく連想力!

SBクリエイティブ

『一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書』の特徴と構成

著者の専門性や信頼性について

本書の著者である牧野智一氏は、通訳者・翻訳家として豊富な経験を持つプロフェッショナルです。
元米大統領ジミー・カーター氏の会見通訳や、オリンピックのIOC公式通訳など、様々な分野で活躍してきました。

また、大学で教鞭を執る傍ら、テレビ出演も増えており、その専門性と信頼性は非常に高いと言えるでしょう。

本書の特徴

本書の最大の特徴は、「記憶力」ではなく「連想力」を重視した英単語学習法を提案していることです。

著者は、トップ通訳者は、それらをすべて暗記しているのではなく、瞬時に意味を連想していると指摘します。
この連想力を養うために、本書では単語の成り立ち(ストーリー)に焦点を当てています。

また、本書は一冊で約1万語の単語をカバーしており、基礎から応用まで幅広く学習できる点も特筆すべきです。
行間が広く、太字や赤文字を効果的に使用しているため、重要ポイントが一目でわかるレイアウトになっています。

章立てや構成の説明

本書は以下のような構成になっています。

  • ホームルーム:
  • – なぜ英単語が苦手な人が多いのか
  • – 英単語に必要なのは記憶力ではなく連想力
  • – 英単語を連想するための四つのポイント
  • – 本書で取り上げる英単語と構成について
  • 第一章:動詞
  • 第二章:語源
  • 第三章:接頭辞・接尾辞
  • 第四章:英単語の「センス」をより磨くために

ホームルームと称して、英単語学習の考え方を説明している点が特徴的です。
まずはこのホームルームの賞をしっかりと読み、本書がどのような手順で英単語学習を進めていくのか、しっかりと把握してから、学習に取り組みましょう。

『一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書』の効果的な使い方

学習のポイントやコツ

本書は読み物形式になっているため、効果的な使い方がいくつかあります。

まず、通勤・通学時間を利用して少しずつ読み進めることができます。
また、就寝前のリラックスタイムに読むのも良いでしょう。

週末にまとめて読み、復習する方法もあります。
これらの方法を組み合わせることで、継続的な学習が可能になります。

一つ一つの単語の説明が短いため、上記のようなスキマ時間を利用しての学習が効果的です。
まとめて勉強する際には単語の成り立ちをノートにまとめるなど、頭の中を整理しながら勉強することもお勧めです。

他の学習方法や参考書との組み合わせ方

本書で学んだ連想法を活かし、単語帳やアプリでの暗記学習と組み合わせることで、より効果的に単語を覚えられるでしょう。

また、英字新聞や洋書を読む際に、本書で学んだ方法で未知の単語の意味を推測する練習をすると、実践的な語彙力が身につきます。

さらにシリーズとして『一度読んだら絶対に忘れない英文法の教科書』『一度読んだら絶対に忘れない英会話の教科書』も発売されているので、これらと合わせて網羅的に英語の学習を行うこともおススメです。

学習計画の立て方や目安

本書は288ページあるため、1日10ページずつ読み進めると約1ヶ月で完読できます。以下は一例の学習計画です。

  • 1週間目:ホームルームと第一章を読む
  • 2週間目:第二章を読む
  • 3週間目:第三章を読む
  • 4週間目:第四章を読み、全体の復習をする

一週間に一章ずつゆっくりと進めることで、しっかりと英単語の成り立ちを学んでいく学習計画です。
この計画を基本としつつ、自分のペースや生活リズムに合わせて調整することで、無理なく学習を進められるでしょう。

ほかにも、一日単語10個や一日5ページなど自分が続けやすいペースで取り組みましょう。
一気に集中して勉強することよりも、毎日継続的に学習し、まずは一冊やりきることを目標にしましょう。

『一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書』の評価

網羅性

英語文法項目が漏れなく網羅されているか、重要ポイントが過不足なく押さえられているか、そして英語の基礎を固めるのに十分な内容かという点を評価基準として、本書を評価しました。

本書は約1万語の単語をカバーしており、日常英会話レベルから基礎的なビジネス英語まで幅広く学習できる内容となっています。
ただし、より専門的な単語や表現までは網羅できていない印象です。

特にビジネスや専門的に使われる英単語は、常用単語に専門的意味を持たせることが多く、本書の「成り立ち(ストーリー)」を意識する方法ではカバーができない場合があり、純粋に知識が必要になる点にだけ注意が必要です。
専門的に英語を使いたい方は、それ専用の単語を学ぶことが必要かもしれません。

わかりやすさ

解説に視覚的な工夫(マンガ、イラスト、図表など)が用いられているか、文章表現が平易で初学者にも理解しやすいか、全体的なレイアウトが見やすく学習しやすいかという点を評価基準として、本書のわかりやすさを評価しました。

単語の成り立ちや語源から説明することで、直感的に意味を理解しやすい構成になっています。
また、行間が広く、太字や赤文字を効果的に使用しているため、重要ポイントが一目でわかります。

図やイラストがないため、イメージを重視する方には物足りないかもしれませんが、文章だけでも十分に理解しやすい内容と構成です。

問題の質と量

練習問題や応用問題の量が十分か、問題の難易度やバリエーションは適切か、そして知識の定着や応用力の養成に効果的な問題かという点を評価基準として、本書の問題の質と量を評価しました。

本書は読み物形式のため、従来の問題集のような練習問題はありません。

しかし、単語の成り立ちを理解することで、未知の単語に出会ったときの推測力が養われます。
実践的な応用力を身につけられる点は本書ならではの強みだと感じます。

また、日常英会話をする上では3000~4000単語知っていれば十分とされる中、本書は1万語カバーしています。
道の英単語への応用力も含めても十分すぎる単語の量だと思います。

しかし、本書はあくまでも【英単語】の本であるため、実践的な練習のために別途文章問題など、他の参考書や問題集を活用する必要があると感じました。

総合評価

項目評価
網羅性
わかりやすさ
問題の質と量
総合評価

『一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書』は、英単語学習に新しいアプローチを提供する画期的な一冊です。
暗記に頼らず、単語の成り立ちから意味を連想する力を養うことで、長期的かつ効果的な英語力向上が期待できます。

本書の特筆すべき点として、記憶力ではなく連想力を重視した新しい学習方法を採用していることが挙げられます。
また、約1万語の単語をカバーする豊富な内容も魅力的です。
さらに、著者の豊富な経験に基づいた信頼性の高い解説も、学習者にとって大きな利点となるでしょう。

一方で、注意すべき点もあります。
従来の問題集のような練習問題はないため、別途問題演習が必要な場合があります。
また、専門的な単語や最新の表現については補足が必要な場合もあるでしょう。

本書は、英単語の暗記に苦手意識を持つ方や、効率的な学習方法を求めている方に特におすすめです。
社会人の方には、通勤時間や就寝前の読書時間を利用して学習を進められる点がメリットです。
学生の方には、受験勉強の基礎固めとして、また長期的な英語力向上のツールとして活用できるでしょう。

英単語学習に悩んでいる方、新しいアプローチを探している方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。
きっと、英語学習の新たな扉が開かれることでしょう。皆さんの英語学習が実り多きものになることを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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