こんにちは、ぶぅちゃんです。
英語学習において、文法の理解は避けて通れません。
しかし、多くの人にとって文法は難しく退屈なものと思われがちです。
今回ご紹介する『高校英文法をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』は、そんな固定観念を覆す、画期的な参考書です。
この本は、高校生はもちろん、英語を学び直したい大人の方にも最適です。
スキマ時間で基礎からじっくり学べるだけでなく、楽しみながら英文法を習得でるでしょう。
本記事は2024年6月21日時点での情報を基に執筆しています。
最新の情報は出版社の公式サイト等をご確認ください。
基本情報
書籍名 | 高校英文法をもう一度ひとつひとつわかりやすく。 |
著者 | 富岡 恵 |
出版社 | 学研出版 |
発売日 | 2023年7月25日 |
ページ数 | 328 P |
価格 | 2,585円(税込 |
音声DL / CD | スマホ/PC対応 |
アプリ | 有(my-oto-mo対応) |
電子書籍 | Kindle / 楽天Kobo |
「高校英語の一番わかりやすい本ってどれ? 」「英語ってどう勉強したらいいんだろう? 」
そんな声にこたえた高校生のための個人授業「ひとつひとつわかりやすく。」シリーズ。高校英文法を超基礎レベルからやさしく解説。
少しずつ、効率よく学べるようにわかりやすい解説(左ページ)+書き込み式の練習問題(右ページ)が見開きで勉強できる。参考書としても問題集としても使える。高校生の予習・復習はもちろん、中学生の先取り学習や大人の学び直しにも大活躍。
学研出版
『高校英文法をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』の特徴と構成
著者の専門性や信頼性について
本書の著者である富岡恵先生は、英語教育のエキスパートとして高い評価を得ています。
東京外国語大学外国語学部英語学科を卒業後、約10年間英会話スクールで講師を務めた経験を持ち、現在は英語パーソナルトレーナーとして活躍されています。
特筆すべきは、留学せずに日本国内で独自の勉強法を実践し、英検1級、TOEIC L&Rテスト990点、TOEFL iBT101点などの高得点を獲得されていることです。
この経験が、日本人の英語学習への分かりやすい解説や効果的な学習方法に活かされているでしょう。
多くの英語参考書も執筆されており、専門性と信頼性はどちらも問題ないでしょう。
本書の特徴
『高校英文法をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』の特徴は以下の通りです:
- 超基礎からやさしく学べる構成
- フルカラーのイラストで直感的に理解できる
- 難しい文法用語を使わない平易な解説
- 1回分が見開き2ページという取り組みやすさ
- 豊富な練習問題と詳細な解説
- スマホアプリ対応で音声学習も可能
特に注目すべきは、左ページに解説、右ページに練習問題という構成です。
これにより、学んだ内容をすぐに実践できるため、効率的な学習が可能となっています。
章立てや構成の説明
本書は全16チャプターで構成されており、高校英文法の全範囲をカバーしています。
- 基本文型
- 時制
- 受動態
- 助動詞
- 準動詞
- 仮定法
- 比較
- 関係詞
- その他の重要文法
- 動詞
- 名詞・冠詞
- 代名詞
- 形容詞
- 副詞
- 前置詞
- 接続詞
各チャプターは細かいレッスンに分かれており、1レッスンが見開き2ページで完結する構成になっています。
これにより、短時間で集中して学習を進めることができます。
『高校英文法をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』の効果的な使い方
学習のポイントやコツ
本書を最大限活用するためのポイントとして、まず毎日少しずつ取り組むことが挙げられます。
1レッスン2ページという構成を活かし、毎日1レッスンずつ進めることで、無理なく継続的な学習が可能です。
また、アプリを使って音声学習を取り入れることで、リスニング力の向上も期待できます。
右ページの練習問題は、学んだ内容の定着に非常に効果的ですので、必ず取り組むようにしましょう。
さらに、各チャプターの最後にある復習ページを活用し、定期的に振り返りを行うことで、より確実な知識の定着が図れます。
全体的にボリュームがあるので、毎日コツコツ学習することを意識しましょう。
他の学習方法や参考書との組み合わせ方
本書は基礎固めに最適ですが、さらに効果を高めるために他の教材と組み合わせることをおすすめします。
例えば、文法の基礎を固めた後は、英語長文読解の参考書で応用力を養うことができます。
また、並行して英語リスニング教材に取り組むことで、文法理解の深まりとリスニング力の向上を同時に図ることができます。
さらに、学んだ文法を実際に使う機会を設けるために、オンライン英会話などを活用するのも効果的です。
実践的な場面で文法を使うことで、より確実な定着が期待できます。
学習計画の立て方や目安
本書を効果的に進めるための学習計画として、1日1レッスンペースでの学習をおすすめします。
全16チャプター、100レッスンなので、このペースで進めれば約3ヶ月で完了できます。
平日に5レッスン進め、週末は1週間分の復習に充てるという計画も効果的です。
また、3ヶ月後の具体的な目標(例えば、TOEIC受験や英検挑戦など)を設定することで、学習意欲を維持しやすくなります。
このようなペースで進めれば、無理なく着実に英文法の基礎を身につけることができるでしょう。
『高校英文法をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』の評価
網羅性
英語文法項目が漏れなく網羅されているか、重要ポイントが過不足なく押さえられているか、そして英語の基礎を固めるのに十分な内容かという点を評価基準として、本書を評価しました。
本書は高校英文法の全範囲をカバーしており、基本文型から接続詞まで、必要な項目がもれなく含まれています。
特に、各文法項目の基本的な使い方から応用まで段階的に学べる構成になっている点が高く評価できます。
ただし、より高度な文法事項や例外的な用法については深く踏み込んでいない部分もあると感じました。
しかし、高校レベルの英文法を学ぶ上では十分な内容であり、基礎固めという本書の目的に照らせば、ほぼ完璧な網羅性を持っていると言えるでしょう。
わかりやすさ
解説に視覚的な工夫(マンガ、イラスト、図表など)が用いられているか、文章表現が平易で初学者にも理解しやすいか、全体的なレイアウトが見やすく学習しやすいかという点を評価基準として、本書のわかりやすさを評価しました。
本書の最大の強みは、その圧倒的なわかりやすさです。
フルカラーのイラストを豊富に使用し、文法概念を視覚的に理解できるよう工夫されています。
また、難しい文法用語を極力避け、身近な例を用いて説明しているため、初学者でも理解しやすい内容となっています。
さらに、見開き構成による明確な学習の流れや、重要ポイントの効果的な強調など、レイアウトにも細かな配慮がなされています。
これらの工夫により、英文法が苦手な人でも楽しみながら学習を進められる構成となっており、わかりやすさという点では、他の参考書の追随を許さない出来栄えだと評価できます。
問題の質と量
練習問題や応用問題の量が十分か、問題の難易度やバリエーションは適切か、そして知識の定着や応用力の養成に効果的な問題かという点を評価基準として、本書の問題の質と量を評価しました。
本書の練習問題は、各レッスンに適切な量(約10問程度)が用意されており、学んだ内容をすぐに確認できる構成になっています。
基本問題から応用問題まで段階的に難度が上がる構成や、単純な穴埋めだけでなく、並べ替えや和文英訳など様々な形式の問題が用意されている点も評価できます。
また、日常生活で使える表現や、入試・資格試験でよく出題される問題が含まれているなど、実践的な内容となっています。
ただし、より高度な応用問題や長文問題が少ない点が見受けられます。
しかし、基礎固めという本書の目的を考えれば、問題の質と量は十分であると言えるでしょう
総合評価
項目 | 評価 |
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網羅性 | |
わかりやすさ | |
問題の量と質 | |
総合評価 |
『高校英文法をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』は、英文法学習の入門書として非常に優れた参考書です。
特に、そのわかりやすさと学びやすさは群を抜いています。
本書の最大の魅力は、超基礎からステップアップできる構成と、視覚的に理解しやすいフルカラーイラストです。
見開き2ページの取り組みやすいレイアウトや、音声アプリ対応で聞く学習もできる点も高く評価できます。
ただし、高度な文法事項や例外的用法には深く踏み込んでいない点や、応用力を養うためには追加の教材が必要かもしれない点には注意が必要です。
この本は、英文法の基礎を固めたい高校生はもちろん、英語を学び直したい大人の方にも最適です。
特に、英文法に苦手意識がある方、基礎からじっくり学び直したい方、視覚的に理解したい方、短時間で効率的に学習したい方におすすめです。
英語学習の第一歩として、または再挑戦のきっかけとして、本書は非常に有効な教材となるでしょう。
コツコツと取り組めば、必ず英語力の向上を実感できるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。